レジンコンクリートとは、セメントと水といったセメント水和物を一切使用せず、結合材である熱硬化性樹脂(液状レジン)に骨材や充填材(フィラー)を加えて練り混ぜて固めた材料です。 レジンコンクリートは、セメントコンクリートのようにセメントと水の水和反応によるものではなく、液状レジンの重合反応により高い結合力で短時間に固化させるものです。 このためセメントコンクリートと比べると圧縮・曲げ・引張などの高強度特性を有するほか、耐食性、水密性、耐摩耗性、遮塩性、接着性などにも優れています。
特徴1 高強度材料のため、薄肉厚、軽量化に図れているので、輸送効率の改善や現地施工作業の省力化が可能になります。
特徴2 各種薬品に対して耐食性に優れているため一般的な土壌~温泉地や海岸部などの特殊な土壌にも安定して使用可能です。
特徴3 液状レジンの高い結合力によって骨材相互を強固に固化した材料であるため、摩耗に対しすぐれた耐久性があるので長寿命です。
その他にも、高い水密性、電気絶縁性、振動減衰性、接着性など、レジンコンクリートは高性能な素材なのです。
また、粉砕、分級した材料を再度レジンコンクリート用骨材として利用することもでき、燃やしても有害物質やダイオキシンなどの発生もないことから地球と環境に優しい素材といえるのです。